⓲ ギガ超えの夢破れたドコモ「home 5G HR02」を平常運転!
T教授 撮影●T教授 編集●ASCII によるストーリー
2024年1月26日
ThinkPad X1 Nanoを使ってHR02の実力をテスト!
さて前回は「令和6年の初・白日夢」か? ドコモ「home 5G HR02」を衝動買いと題してNTTドコモの「home 5G HR02」(以降、HR02)を使って、宅内でのスマホによるネットアクセスを中心にご紹介した。何と言っても、筆者宅のメインネット環境であるNURO光を大きく超えた800Mbps超えは驚きだった。
今回は筆者のメインのモバイルPCであるThinkPad X1 Nanoを使って、HR02を利用してみた。
ますはThinkPad X1 Nanoを使ってHR02を「持ち歩けない大きなモバイルルーター」としてWi-Fi接続やってみた。期待通り速度計測の結果はダウンロード813.45Mbps、アップロードは63.53Mbpsというスマホでのダウンロードテストと差のない好成績だった。今回も周波数帯は5Ghzの「HR02a-1E7A48」のSSIDに接続してやってみた。
好成績が続いたので悪ノリで、有線LAN接続もやってみたくなって大晦日に筆者のType-CポートしかないThinkPad X1 Nanoでイーサネット接続を可能にする「Type-C 2 Ethernetアダプター」をアマゾンに注文し翌日に受け取った。
早速、HR02付属のイーサネットケーブルを使って接続テストしてみて、またしてもぶっ飛んだ。なんと有線LAN接続では速度計測で最高値1.2Gbpsという、ついにギガ超えをしでかした。その後も何度か同じテストをやってみたが、すべて1Gbpsオーバーだった。
5Gの速度計測テストは1回やると1GB程度のパケットを消費する。今回は原稿執筆の確認のために何度もテストをやってしまったので、年末年始のたった3.5日間でなんと30GBものデータを使ってしまった。もし、月2GBや5GBの格安契約ではアッという間にオーバーし、時によっては超低速通信に切り替わってしまうこともあるので要注意だ。
幸い、HR02は超が付くほど余裕だ。HR02にログインすると確認できる「データ通信量」の項には「30.0GB/999.0TB」との記述があった。よく見てみるとその分母は、デジタル表記で具体的に999.0TBと表記されておりアナログ表現の「青天井」を意味しているようだった。
悪ノリでドコモ以外のnanoSIMでテスト
ここまでくれば最後の悪ノリでドコモ以外のnanoSIMでテストしてみたくなった。ちょうど、前回の冒頭でご紹介した解約しようとしていたLEITZ PHONE 2に使っていたIIJmioのnanoSIMが1枚余っていたので出荷時のドコモ nanoSIMを交換してリブートしてみた。
HR02はシャープ製のSIMロックフリーデバイスらしいが、肝心の5G/4Gのインディケーターが点灯しない。よく考えたらドコモとはAPNが違うはずだが、設定を忘れていた。早速、HR02の底面に記載されているURL(192.168.128.1)をブラウザーから入力、初期パスワードを入れてHR02の設定画面にログイン。続いてモバイルネットワーク設定のAPNプロファイル設定画面に入りIIJmioのAPNを入力、保存して本体背面のリブートボタンを押し再起動してみた。
再起動後、HR02正面のすべてのLEDインディケーターが青色点灯したので早速、いままでと同じmotorola razr 40をWi-Fi接続して同様の速度計測をやってみた。残念ながらその結果は、motorola razr 40をIIJmio回線に接続した時と大差ないパフォーマンスだった。最後に再度nanoSIMを元のドコモ nanoSIMに戻してやってみたところ、ダウンロード863Mbps、アップロード68Mbpsという従来のウルトラ・ハイパフォーマンスに戻った。
SIMロックフリーのHR02でIIJmioのnanoSIMを使用した数回のトライアル(青色枠の5回)は決して遅くはないが、従来(赤色枠)と最新のHR02と専用ドコモ nanoSIMの組み合わせのウルトラ・ハイパフォーマンスとは比較にならない大差だった。
今回は7万1280円のHR02をキャンペーン中で4万円引きの3万1280円で一括払いで手に入れた。毎月の基本プラン料金である4950円/月に対して月1980円の「月々サポート」が補填されるので、月々の支払いはたった2970円+2円(オプションサービス)の合計2972円だ。月の回線料金が多少安いMVNOの5Gサービスがあっても、あえてそっちを選ぶメリットは見当たらない。
この年末年始、HR02はNURO光を大きく抜いて我が家で最高速を叩き出す高速インターネット回線になってしまったと思った。しかしその高速性は我が家の5G環境が恵まれているというだけではとても説明できないウルトラ・ハイ・パフォーマンスだった。
想定すらしていかった異常事態がやって来た……!
令和5年の除夜の鐘を聞き、絶好調なうちに令和6年お正月の三が日が過ぎ、成人式を過ぎた翌日辺りから想定すらしていかった異常事態がやって来た。年末年始の連日に渡る速度計測にも飽きてた頃だった。久し振りに朝早く目覚めた時にベッドの中でmotorola razr 40を取り出して、年末年始のくせでつい速度計測をやってみた。
Speedtestアプリのメーター針がいつものように素早くギュイ〜ンと右に回ったかに見えたが、なぜか100Mbpsを超えた辺りで急に停滞した。結果、速度計測の値はなんとダウンロード126Mbps、アップロード87.2Mbpsという、ここ10日度はお目にかかったことのない低速だった。その後、繰り返し時間帯や日を変えてやってみても、ダウンロード、アップロードのスピードに大きな変化はなかった。
興味本位でHR02を手に入れ設定した12月30日〜1月18日までのSpeedtestによる速度計測の実データをCSVにして取り込んでみた。前半の12月30日〜1月8日までの全データのダウンロード平均値はなんと約753Mbps、アップロード平均値は約56Mbps。一方、1月10日〜1月18日までのダウンロード平均値はなんと約126Mbps、アップロード平均値は約50Mbpsだった。アップロードの速度差は10%ほどだがダウンロードの速度差は6倍近い差であることは明らかだった。
自宅のNURO光回線でも、IIJmio回線を使用している筆者のメイン(Galaxy Z Fold4)とサブ(motorola razr 40)の2台のスマホによる同様の期間に実施した速度計測でも、これほど顕著な速度差はなかった。せいぜい25%どまりだった。ところがなぜかHR02のバックエンドの5G回線網が年末年始の低トラフィックの時期と、社会が動き出した後の高トラフィックの時期とで速度差が大き過ぎる印象なのだ。
昨今、トラフィックの急増を引き起す要因は、ここ10年ほどの間に増加の一途をたどった企業業務のクラウド化やモバイルワークだろう。またコロナ禍以降はごく普通のオペレーションになってしまったリモートワークやそれらに関連するネットミーティングなのかもしれない。また個人利用でも増加中のサブスク型エンターテインメントの拡大やオンラインゲームなども考えられる。
繰り返しになるが……同時に利用しているNURO光回線やIIJmioの回線では、いずれもトラフィックの変動による「輻輳」の影響をほぼ感じることはなかった。もちろん速度計測の結果にも大きな差は表れない。ドコモ home 5Gのバックボーン回線網にだけ、これだけ大きなスピード差が現れることは極めて興味深い。
年末年始は「特殊」だということをあえて無視するなら、この年末年始の10日間に筆者が経験したスピード差の現実は、home 5Gのバックボーンの回線網は平均で750Mbps前後の実力があるにもかかわらず、社会が動き出すと何か特別な理由による輻輳で、実際にはその6分の1〜10分の1程度のスピードに低下してしまっているという現実だ。
ネットのスピードは、実際に体感だけで評価するなら30Mbps〜もあれば多くのビジネス利用や動画のプレイバックでも十分なのかもしれない。オンラインゲームでも100Mbps近辺が理想値だ。ネット上では理論値ではないHR02のダウンロードスピードの平均値は5G接続時で150Mbps前後だと言われている。(みんなのネット回線速度)
月々の支払が2970円+2円(オプションサービス)の合計2972円なら、HR02はまだまだコスパの優れた家庭&SOHO向けサービスだといえるだろう。令和6年の12月末を待たずして、もう一度800Mbps 〜1.2Gbpsのカッ飛びインターネットを体験してみたいものだ。こうして筆者の令和6年の初・白日夢は明けた。
今回の衝動買い
・アイテム:NTTドコモ「home 5G HR02」
・購入:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba
・本体価格:3万1280円(キャンペーン価格/契約事務手数料ならびに通話・データ料金別)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
ドコモ店舗で低価格プラン 格安スマホ2社と連携 2021年 10/7(木)から開始する。
NTTドコモのロゴ
NTTドコモは2021年10月7日、格安スマートフォン事業者2社と連携し、全国約2300のドコモショップで携帯電話の低価格プランを申し込めるようにすると発表した。インターネットをあまり使わない利用者に向けて割安なプランを用意し、顧客層の拡大を狙う。
連携するのはNTTコミュニケーションズとフリービットで、今後、他の格安スマホ事業者とも連携に向けた協議を続けると説明している。
NTTコミュニケーションズの「OCNモバイルONE」 は元々ドコモ系列会社なので、 2021年10月 21日からドコモショップで申し込めるようになる。データ容量が0.5ギガバイトで月額550円のコースを新設する。
会社も、回線の品質も最高だ!
500MB/月コース
お申し込み方法
店舗でのお申し込み
VIDEO 2021/12/12
【激推し】家のWi-Fiに工事はいらない! ドコモの5G対応ホームルーターが高速すぎて汗。Wi-Fi難民を救いますねこれは
NTTドコモの5Gホームルーターは置くだけで高速なWi-Fiが使えます。家の環境が激変するはず! 5Gエリアに入ったらもうWi-Fiの工事はいりませんよ。費用も現実的ですぐ使えちゃうんです
0:00 オープニング
0:28 この製品を取り上げた経緯
3:57 home 5G HR01ってどんな製品?
6:44 実際に接続してみた
10:27 気になる価格は…?
12:24 セットアップ画面と補足
13:03 まとめとおすすめ度の点数発表
13:49 エンディング
★ツイッターです
@ava_garde01
●TikTokはじめました! 開封動画を集めてます
https://www.tiktok.com/@todasatoru?la...
●テレワークの本が出ました
https://amzn.to/2IGZvLd
●プレゼンの本が新登場しました!
https://amzn.to/2Y57Eyq
●連載など
・「刺さる」プレゼンの極意 https://xtrend.nikkei.com/atcl/conten...
・Microsoft Officeで業務効率アップ! https://swri.jp/article/566
・ 戸田覚のIT辛口研究所 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
・アプリオ https://appllio.com/
●レビューの点数について
最後に得点をつけているレビューがあります。50点で合格点です。100点はまずでないと思います。製品の良し悪しに加え価格などを含めてトータルで個人的に判断しております。あくまで主観ですのでご参考までに。
動画内の情報は、利用時のテストに基づきます。あらゆる環境で対応できるとは限りません。また、ミスもございますので、製品、アプリなどの利用はご自身の判断でお願いします。利用規約などもご自身でご確認ください。また、利用環境やハードウエアの利用可否などはメーカー問にご自身でご確認ください。
#ホームルーター
#ドコモ
#5G
#置くだけ
工事待ちは不要は納得です
5Gは楽天モバイルと同じで「繋がればね!」ですね
またドコモは5G対応にスマホを(ドコモから購入で)変更すると強制的に5G契約(自宅や職場が範囲外であっても)させられるのは謎です
気になるのは速度制限ですね。5G通信なのに3日10Gなどではしんどいかと。
我が家のインターネット:
HUAWEI E5180もしくはドコモhome5Gを楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VI)のシムで使う。
うちのルーターはいつも安定してこれくらいだ。 快適にPCはインターネットにつながっていて問題なしだ。無駄なお金と高望みしない事が最も重要だ。 ネット社会はろくなことは無い! もっと自然と遊びたい。
2021年11月25日14:00
2021年11月25日14:00
楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VI)のシムの特徴は、
説明書にもあったが、1日10GBを超えて使うと3Mbpsに速度制限される、そしてその日の夜12時に解除される。当日内のデータ通信量が10GBを超過すると通信速度制限がかかるようです。この制限は当初「上下最大1Mbps」程度とやや厳しめでしたが、2021年4月30日時点では「上下最大3Mbps程度」に緩和されたようです。 また、この制限は「無料サポータープログラム」で契約した人には適用されず、あくまでもRakuten UN-LIMIT契約者が対象となります。
速度制限の適用中は、それを理解した上でWebサイトの見る程度であれば十分使えます。しかし、“普段通り”にいろいろなデバイスを同時につないでおく固定回線的に使い方は難しいです。逆に少ない台数、PC2台、スマホ2台以内の デバイスを同時につなぐ条件なら固定回線的に使える。
最大の利点は、楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、楽天回線エリアでは高速通信でデータ通信が使い放題である点 。データ通信量が段階的に担っていて、階段の一番上の20GBを超えて無制限使ったとしても月額 2980円です。この金額を超えることは無い。階段の一番下の1GB(ひと月に)までしか使わなかった月があったなら0円、タダです。
※楽天回線エリア外(au回線)は毎月5GBまで使用できて、5GBを超えて使った後は最大1Mbpsの制限速度がかかる。
注意事項
■料金プランについて
※すべての人に最適なワンプランの「最適」はデータ利用量に応じた料金になるという意味です。
※1 1GBまで0円は、製品代、オプション料、通話料等は別費用。 2回線目以降は0GB~3GBまで980円(税込1,078円)。以下のケースの場合、解約された翌月の1日時点で、契約中の回線のうちサービスが利用開始になる日が最も古い回線が「1回線目」となり、プラン料金(月額0円~2,980円(税込3,278円))が適用されます。
・一度ご契約されていた回線を解約された後に、再度別回線を契約された場合
・複数回線ご契約いただいている方が1回線目を解約した場合
※3 データ無制限は、楽天基地局に接続時 。公平にサービスを提供するため通信速度の制御を行う場合があります。パートナー回線エリアは、国内は5GB超過後は最大1Mbps 、海外は2GB超過後は最大128kbpsで使い放題。最大1Mbpsで使用時、動画再生・アプリダウンロード等では、時間がかかる場合あり。通信速度はベストエフォート(規格上の最大速度)であり、実効速度は通信環境・状況により変動します。
※5 毎月のデータ利用量によってプラン料金が変動いたします。データ利用量は楽天回線エリア、パートナー回線エリア(国内)、パートナー回線エリア(海外)すべてのエリアでカウントされます(データ高速モードがOFFであってもデータ利用量はカウントされます)。
※「Rakuten Link」アプリおよび「my 楽天モバイル(一部機能を除く)」アプリを利用した際のデータ通信は、パートナー回線エリアの高速データ容量としてカウントせず、高速データ容量を超えた場合でも速度制限なくご利用いただけます。なお、この点は予告なく変更になる場合があります。
※ご契約1回線目において、一定期間以上回線のご利用がない場合は、回線の利用停止または解約をさせていただく場合がございます。
楽天Link電話は昔のip電話並みの能力しかない。使わない方が良い。
楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VI)のシムを使う最大のメリットは、楽天回線エリア(バンド3)を掴めさえすれば、月に20GBを超えたとしても速度制限 (1Mbpsに落ちると書かれていたが改善された)はかからず下り5~6Mbpsの速度で、データを無制限で使える点だ。 docomoHR01のルータなら速度品質が良いので楽天シムでも、もっと出るようだ。
ahamo(アハモ)のシムだけ契約して、HR01 ルータに挿して使えば、下り速度はかなり出るのは間違いないが、月に20GBを超えたときに1Mbpsの速度制限がかかり、月500円を支払うと1GBだけ高速度に戻るようになっている。
楽天シム若しくはahamo(アハモ)のシムで二択になる。月額料金は楽天シムが2980円でahamo(アハモ)のシムが2700円+500円だ。やはり楽天シムを選ぶ方が賢い、と言える。