近畿大学奈良病院

 近畿大学奈良病院

所在地

近畿大学奈良病院

■住所:630-0293 奈良県生駒市乙田町1248-1

■電話:0743-77-0880(代)

■FAX:0743-77-0901

2階

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初診の方:
医師からの紹介状をお持ちの方は、予約受付を行っております。詳しくはこちらをご覧下さい。

なお、当院では健康保険法の規定により、初診診療(初診料算定時)の場合、医師からの紹介状(診療情報提供書)をお持ちでない方は、保険外併用療養費として、自費で5,500円(消費税込)をご負担していただくことになりますので、ご了承ください。
2階1番初診受付で受け取られた診療録(カルテ)と診察券と受付票は、受診される診療科のブロック受付へお出しください。

健康保険証
受診時には必ずご持参ください。なお、毎月1回確認させていただいております。毎月ご来院の初日には、必ず再診受付もしくはブロック受付へご提出ください。保険証のご提出がない場合は、自費扱いとさせていただきますのでご了承ください。


お支払い
診察がすべて終わりましたら、2階の3番会計へ[外来基本カード・処置会計箋]をお出しください。計算ができましたら、会計表示板に会計番号が表示されますので、4番会計にてお支払いください。








責任者・診療部長 木村 豊 教授

①診療科の特徴と診療内容

診察している特殊(専門)疾患
上部消化管疾患(食道、胃、十二指腸)
・悪性腫瘍:食道がん、胃がん、消化管間質腫瘍(GIST)
・良性疾患:食道憩室、特発性食道破裂、食道アカラシア、食道裂孔ヘルニア・食道胃逆流症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
 胃がんについての詳しい解説 -胃がんの診断から治療(手術、化学療法)まで-
下部消化管疾患
・悪性疾患:大腸がん(結腸がん・直腸がん)、小腸・結腸悪性リンパ腫、小腸GIST
・良性疾患:腸閉塞、結腸憩室炎、痔核、痔ろう、裂肛、直腸・肛門脱、急性虫垂炎
肝胆膵疾患
・悪性疾患:肝細胞がん、転移性肝がん、胆道がん(胆嚢がん、胆管がん)、膵臓がん、膵神経内分泌腫瘍(PNET)、十二指腸乳頭部がん
・良性疾患:胆嚢結石症、急性胆嚢炎、総胆管結石、肝内結石症、肝嚢胞、膵嚢胞性腫瘍(IPMN、MCN)
その他の疾患
・そけいヘルニア、大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア

②外来診療日一覧



○…初診・再診とも診療 □…初診のみ診察 △…再診(予約)のみ診察 ― …休診 



③スタッフ紹介

担当医師案内

担当医師AMPM
木谷 光太郎
太田 勝也
木谷 光太郎
太田 勝也
石川 原
額原 敦
石川 原
福田 周ー 
橋本 和彦
富原 英生
橋本 和彦
富原 英生
木村 豊木村 豊
交替(初診のみ) 

診察スタッフ

担当医師専門分野専門医資格
木村 豊
(1990年大阪大学卒)
消化器外科
(上部消化管:胃・食道)
内視鏡外科
外科感染症
化学療法
日本外科学会指導医・外科専門医
日本消化器外科学会指導医・消化器外科専門医、消化器がん外
科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)、
日本消化器病学会指導医・消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会指導医・消化器内視鏡専門医
日本食道学会食道科認定医
日本医師会認定産業医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
日本外科感染症学会外科周術期感染管理認定医・教育医
ダヴィンチサージカルシステム認定医(Console Surgeon)
日本ロボット外科学会国内B級
肥田 仁一
(1985年近畿大学卒)
消化器外科
緩和医療
日本外科学会指導医・外科専門医
日本消化器外科学会指導医・消化器外科専門医、
日本大腸肛門病学会指導医・大腸肛門病専門医、
日本消化器内視鏡学会指導医・消化器内視鏡専門医、
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
石川 原
(1996年近畿大学卒)
消化器外科
(肝胆膵)
内視鏡外科
日本外科学会指導医・外科専門医、
日本消化器外科学会指導医・消化器外科専門医、
日本消化器病学会消化器病専門医、
日本肝胆膵外科学会肝胆膵外科高度技能専門医、
日本肝臓学会肝臓専門医、
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
橋本 和彦消化器外科
(肝胆膵)
内視鏡外科
外科感染症
日本外科学会指導医・外科専門医、
日本消化器外科学会指導医・消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医、
日本肝胆膵外科学会肝胆膵外科高度技能指導医、
日本消化器病学会指導医・消化器病専門医、
日本肝臓学会指導医・肝臓専門医、
日本胆道学会認定指導医、
日本がん治療認定医機構がん治療認定医、
日本乳がん学会認定医、
マンモグラフィ読影認定医、
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター、
日本外科感染症学会外科周術期感染管理認定医・教育医、
日本化学療法学会抗菌化学療法認定医
木谷光太郎
(1997年大阪大学卒)
消化器外科
(下部消化管)
内視鏡外科
外科感染症
日本外科学会指導医・外科専門医、
日本大腸肛門病学会指導医・大腸肛門病専門医、
日本消化器病学会専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医、
日本がん治療認定医機構がん治療認定医、
日本消化器外科学会指導医・消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医、
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
太田 勝也
(2003年順天堂大学卒)
消化器外科
(下部消化管)
(ヘルニア)
日本外科学会指導医・外科専門医、
日本消化器外科学会指導医・消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医、
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター、
日本がん治療認定医機構がん治療認定、
ダヴィンチサージカルシステム認定医、
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)、
日本腹部救急医学会腹部救急認定医、
H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
福田 周一
(2006年大阪大学卒)
消化器外科
(上部消化管)
内視鏡外科
日本外科学会外科専門医、
日本消化器外科学会指導医・消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医、
日本消化器病学会指導医・消化器病専門医、
日本食道学会食道科認定医、
日本がん治療認定医機構がん治療認定医、
日本消化器内視鏡学会専門医
富原 英生
(2006年神戸大学卒)
消化器外科
(肝胆膵)
日本外科学会外科専門医、
日本消化器外科学会消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医
額原 敦
(2010年大阪市立大学卒)
消化器外科
(上部消化管)
内視鏡外科
日本外科学会外科専門医、
日本消化器病学会消化器病専門医、
日本消化器外科学会消化器外科専門医・消化器がん外科治療認定医、
日本がん治療認定医機構がん治療認定医、
ダヴィンチサージカルシステム認定医、
マンモグラフィ読影認定医、
日本臨床栄養代謝学会認定医、
日本食道学会食道科認定医、
ICD制度協議会認定インフェクションコントロールドクター
寺下 大輔消化器外科専攻医

④診療件数

2020年1月~12月の診療件数

科目内容件数
上部消化管疾患  
食道がん食道切除・再建2
胃がん開腹胃切除
腹腔鏡下胃切除
32
21
胃GIST開腹胃部分切除
腹腔鏡下胃部分切除
4
2
その他の手術バイパス手術、審査腹腔鏡7
胃・十二指腸潰瘍穿孔大網充填4
下部消化管疾患  
結腸がん開腹結腸切除
腹腔鏡下結腸切除
0
48(うち単孔式手術3)
直腸がん腹腔鏡下直腸切除・切断術16
 人工肛門造設2
腸閉塞腸閉塞解除術19
虫垂炎腹腔鏡下虫垂切除術22
痔核痔核根治術1
直腸脱腹腔鏡下直腸固定術1
肝胆膵疾患  
肝臓がん開腹肝切除
腹腔鏡下肝切除
20
5
胆のうがん拡大胆のう摘出2
膵臓がん・のう胞性腫瘍膵切除11
胆石症・胆のう炎開腹胆のう摘出
腹腔鏡下胆のう摘出
2

86
肝のう胞腹腔鏡下嚢胞開窓術1
その他の疾患  
そけいへルニア腹腔鏡下へルニア修復
前方アプローチ法
16
55

⑤トピック

低侵襲手術(腹腔鏡手術)
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傷の小さな腹腔鏡手術は術後の痛みが少なく回復も早いと言われています。しかし、腹腔鏡用の特殊な器具を使い、手術の自由度がやや制限されますので、開腹手術比較して高度な技術が必要です。当科には、日本内視鏡外科学会で認定された技術認定医が3名おり、がんの手術では、大腸手術の90%、食道手術の80%、胃手術の50%程度、肝臓・膵臓手術の一部に腹腔鏡手術を行っています。そけいヘルニアなどの良性疾患や虫垂炎、潰瘍穿孔などの急性腹症に対しても積極的に行っています。






胃GISTに対する単孔式手術
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胃の粘膜下腫瘍のうち消化管間質腫瘍(GIST)は5㎝以下であれば腹腔鏡下胃部分切除を行うことが標準治療となってます。当科では、腹腔鏡による低侵襲手術の中でもさらに傷を小さくして負担を軽減する、単孔式腹腔鏡下手術を行っています。原則的に臍の傷のみで手術を行いますので、手術後も傷はほとんど目立ちません。胃の外側から切除する場合と胃の内側から切除する場合があります。写真は胃の内側から切除する単孔式腹腔鏡下胃内手術の様子です。







進行直腸がんに対する術前化学放射線治療
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進行直腸がんに対して、腫瘍を切除した後の再発のリスクを減らし、肛門をできるだけ温存して人工肛門を避けるために、手術前に化学療法と放射線治療を行い、腫瘍を縮小させる治療を行っています。
当院には最新の放射線治療装置があり、専門の放射線治療医がいますので、この治療が可能となっています。
30人以上の患者様にこの治療を行い、多くの患者様が、再発なく、人工肛門のない生活を送られています。




当院は日本肝胆膵外科学会高度技能専門医認定修練施設に認定されています
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肝胆膵がんの手術は、消化器外科手術の中で、特に 難易度が高いといわれています。この難しい手術を安全に、かつ確実に行うことのできる外科医と病院を日本肝胆膵外科学会が認定しています。
当院は、日本肝胆膵外科学会高度技能専門医認定修練施設(B)に認定されています。
日本肝胆膵外科学会高度技能指導医・専門医(当院では石川 原 医師、橋本和彦 医師が認定されています)が 2名以上在職している施設は,奈良県内では当院含めて 3施設だけです(2021年4月現在)。
肝胆膵がんの手術については、当院ホームページのがんセンター内にも詳しく紹介しています。


⑥検査機器について


⑦部長から一言

センター長
外科 木村 豊

 当科では、がんの手術と腹部救急疾患の手術を2つの柱として積極的に取り組んでいます。
現在、日本人の2人に1人ががんを患い、3人に1人ががんのために命を失います。ですからがんは非常に身近な病気でまさに国民病とも言えます。国もその重大性を認識し、がん対策の充実を図るため、2006年にがん対策基本法を制定し、がん対策に取り組んでいます。当科でも、その基本方針に則り、「高度な専門医療」、「多職種によるチーム医療」、「地域のかかりつけ医との連携診療」を3つのキーワードにして、がんの克服のための様々な取り組みを行って、がんの患者さんとそのご家族をしっかりとサポートするようにしています。
 一方、すぐに対処しなければならない急性腹症(腹部救急疾患:急性胆嚢炎、ヘルニア嵌頓、腸閉塞、急性虫垂炎、穿孔性胃潰瘍など)に対する緊急手術も積極的に行っています。昨今、麻酔科医、外科医不足が問題となることもありますが、当院では、急性腹症(腹部救急疾患)で患者さんが命を失うことがないように麻酔科、救急救命科、消化器内科と協力して、夜間・休日でも緊急手術行える体制を整えています。
 手術は、日本内視鏡外科学会で技術認定を受けた医師が3名いますので、傷の小さな「低侵襲手術(腹腔鏡手術)」を可能な限り行います。大腸がんは90%以上が腹腔鏡手術です。食道がん、胃がんも胸腔鏡・腹腔鏡で手術を行っています。また、肝胆膵のがんの手術には高度な専門性が必要となりますが、外科には日本肝胆膵外科学会肝胆膵外科高度技能専門医が2名いますので、安全に手術を行うことができます。
 がんの治療においては、外科、内科、放射線科、病理診断科、がん看護専門看護師などで構成される「キャンサーボード」で病院として最善の治療方法について議論を行い、「高度な専門医療」を患者さんに提供します。また、治療方法について患者さん・ご家族にわかりやすく丁寧に説明するように心がけています。
 手術で胃、腸、膵臓などを切除すると消化吸収が悪くなったり、高齢者では術後に足腰が弱ったり、誤嚥しやすくなったりして、生活の質(QOL)が低下することもあります。外科では、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、歯科医師など多職種が協同する「チーム医療」で術後のQOLの低下を予防するように努めています。

 治療前から退院後もお住いの近くのかかりつけの医療機関と密に連絡を取りながら、まさに二人の主治医がいるようなイメージでかかりつけの先生と「連携診療」を行っていますので、かかりつけの先生に書いていただいた紹介状をご持参の上ご来院ください。
 患者様のがんの進行度だけでなく、年齢、体力、生活状況、QOLなどを含めて総合的に判断して、適切に、迅速に、優しく、最善の治療・手術を行うように努めていますので、安心してご来院ください。



消化器外科

DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用パス
060160x001xxxx鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等664.004.860.0069.77
060335xx02000x胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし397.727.230.0063.08
060020xx02xxxx胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等3224.0319.043.1376.59
060035xx010x0x結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし3014.0716.190.0069.37
060330xx02xxxx胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等305.876.410.0062.10